Transalp（XL650V)との日々

タイ・フェスティバルは第一回から確か皆勤賞。毎回アウトレットの食材仕入れとデートスポットとして重宝していていたのだが、いつの間にか一人で行くことが多くなったような気がする。あれ？もう食材なんていらないのでは？誰と食べるの？という自問自答の乗り越えて代々木公園に向かうことに。

この日は「ゾンビ・ウォーク」というイベントが代々木公園であり、ゾンビの格好をした人達が公園内を練り歩くということ。HPを見てみると１４時集合１４時１５分スタート、と書いてある。土曜日は午前中に１０ｋｍ走るのだが、かなり風が強く、いつもより疲れが半端ない。すこし休んでから自転車で１４時着を目指して代々木公園を目指す。

少し休みすぎて、結局１３時５５分頃着。まずはゾンビ達が集まっているだろう集合場所に行く。おお、いるいる。思い思いのメイクをしたゾンビ達が集まっている。道中、メイク最中の人も結構見た。そっか、１４時集合で１４時１５分スタートだからまだ念入りにメイクしている人もいるのだな、と見ていいたらリーダーっぽい女性ゾンビが
「では、行きまーす！」
へ？１４時ピッタリなんですけど、スタートですか？準備中の人いっぱいいましたけど？と思ったのがまぁ、ゾンビにはゾンビなりの都合があるのだろう。
確かHPによるとゾンビ・ウォークは昔のゾンビのように、ゆっくりフラフラ歩くらしい。なんとなく１４時０５分頃まで集合場所にいて後からくるまさかスタートしたことに気付いていないゾンビ達を見てから本体に追いつこうとしたら・・・。

は、早い！

歩くのが早くて中々追いつけない！




ゾンビ・ウォーク、というかただメイク、コスプレした人達が歩いているだけのように見えるが、やはりこれもゾンビなりの事情があるのだろう。外国人のゾンビなどは缶ビールを飲みながら歩いている。まあ、それも私にはビールに見えるだけで中身は人の血に違いない。先ほどのリーダーっぽい女性ゾンビが先頭にいて列を引っ張りながら整列に声を上げる。
「ほら、左に寄って２列！あなた達は存在しているだけで迷惑なんだから、これ以上迷惑かけない！そこ、広がらない！」


「そう、そうだよね、私達って存在が迷惑なんだね・・・」
と列の中の若い女性ゾンビのつぶやきが聞こえる。これは！その手に人には最高のご褒美のプレイかもしれない！とちょっと興奮しながらタイフェスへ。




うわ・・・。時間が時間だったせいか、すごい人。今日はピクニックセットを持って来ていて、代々木公園の芝生で寝転んでシンハーを飲む、という計画はこの時点で諦める。一人行列に慣れんで購入するモチベーションわかないもの。
歩道橋には相変わらず階段に座って食べている人が多くい。歩く部分が上り下りで１ｍちょっとしか空いていない部分もあって降りるだけで一苦労。「なんで歩くこっち方が気を使わないといけないんだよ」とすれ違ったカップルの男子のつぶやきが聞こえた。私からすれば歩道橋を我が物顔占領する人達も貴方も、複数でいる時点で全員同じです。世の中は孤独と非孤独でしか出来ていないのだ。なので私は甘んじて受けよう。この数センチの隙間をぬって歩くことを！

ちなみに今日の服装はタイパンツにTシャツ、この前かったお洒落ターバンという雰囲気バッチリのビジュアル。シンハーは飲んでいる人は沢山いたのだが、象のマークでお馴染みのビアーチャーン（４００円）があったので購入。疲れもあってすぐ酔が回る。
それにしても今回のタイフェスは飲食の席が大量に用意されていた。毎回少しずつ進化している。それでも場内にシートを広げて座る人が多いので結局歩くのがキツくはなるのだが。だがこれだけ混んでいる中、たまにベビーカーを見かける。本当に子育ては大変だと思う。私は何を隠そう、ベビーカーは老人（選挙票数）重視の社会に対する、子育て世代の反逆だと思っているのでどんな混雑した場所でベビーカー使用にはなんとも思わない。その時、ちょっと足に違和感が。振り向くと車いすをはるかに上回る大きさのバギー型のベビーカーに足を轢かれていた。ちょ、ちょっと痛いな。想定外の大きさじゃないの。




なんかライブもやっているのだが、多分タイでは有名な人なのかもしれないが、言葉もタイ語なのでちっともわからない。ちなみに、写真の左に写っているラテン系の女性はスタイルも抜群だったので外国人かと思ったら日本人だった。そして目の前の「GERMANY」Tシャツを着ているおじさん。おいおい。私の格好を見てよ。タイフェス仕様だよ？もう、紛れ込んじゃったの？と思っていたら全くのタイ人で適当な所でちゃんと歓声をあげていた。なんだよ、このトラップ。

さて、いい感じに酔っ払ったのでせっかくのピクニック装備を使用するために公園内に戻る。すると。


あ、足の踏み場もないほど人が。この中に一人で入ってシートを広げる公開処刑はちと厳しい。まことに残念ではあるが、自身に撤退命令を下す。

それにしても、外国人が更に多かった。ただ、相変わらず外国人＝男性（白人）、一緒にいるのは日本人の女性、という集団が多い。逆のパターンは今まで見たこと無い。日本の少子高齢化は止まらないなぁ、ベビーカーだけじゃなくてバギーにも優しくなろう、と思い直し、ゾンビにもなってみようかな、と考えた１日だった。